犬の嘔吐について【危険な嘔吐の見極めポイント付き】


犬の嘔吐について

犬は人間と比べて比較的、吐く頻度が高い動物です。だからと言って安心をしてはいけません。最近フードを変えた、草を食べた、無駄な早食い・・いろいろな要因はたくさんあります。吐くという行為は主に食道、胃、小腸、大腸、大きく4つの臓器の異常から起こるもので消化器病とも呼ばれています。消化器病には下痢も含まれています。
その他では、驚く方もいると思いますが腎臓や肝臓、すい臓などの病気でも吐くこともあるんです。

嘔吐、すなわち吐くという行為は犬と暮らしていれば、簡単に気づくことのできる症状の一つです。体に問題がなくても吐くこともありますが、病気の可能性が隠れていることもあります。飼い主が冷静になり、今この瞬間に、基礎知識をある程度持っていれば、動物病院に連れていった時にも何かヒントになる情報を提供し、役に立つこともあるかもしれません。

大切な家族のため・・しっかり日々飼い主も勉強をしていかなくてはいけませんね!

嘔吐と吐き出しのちがい

嘔吐と、吐き出し両方とも『吐く』という行為には変わりはありませんが、少し違ってきます。

まずは嘔吐から説明していきます。嘔吐は胃や腸の内容物を吐き出す現象です。食べ物が原因だとすると、胃や腸までたどり着いてから症状が出るので、嘔吐の症状が出るまでにタイムラグがあります。
吐く前に犬の行動を見ているといろいろな症状が出ることがあります。例えば、よだれを垂らす、落ち着きがなくなる、のどのあたりから『ゲッゲッ』と音を立てながら吐き出す、など人間と似たような症状が犬にも出ます。

一方吐き出しは、胃にたどり着く前の食道の部分で逆流し、吐き出すことをさします。
前兆などは見れません。咳をしたのかな?と思って目を向けると、すでに吐き出されたものがあったなんてこともあります。犬自身もびっくりな感じですね。比較的、食後短時間で症状が出ることが多いです。

犬が吐いたものを意識して見ていると、食べ物がある程度消化されているものと、食べたものがそのまま出てしまっている物があります。この違いを見るだけでも、吐き出した原因がどこにあるのかがある程度わかります。

嘔吐の主な原因

★一過性の要因による嘔吐

  • 空腹
  • 毎日食べるフードを突然変更した
  • 刺激が強い食べ物を食べてしまった
  • 早食い
  • 腐ったもの・毒のあるものを食べた
  • 異物を食べた
  • 食べすぎ(過食)
  • 食物アレルギー
  • 乗り物酔い
  • ストレス
  • 薬やワクチンの副作用

★病気が原因による嘔吐

  • 急性胃腸炎・・消化管の炎症。腐った食べ物を食べた、食物アレルギー等で起こります。
    何度も繰り返していると慢性的に胃腸炎になってしまうので注意が必要です。
  • 胃炎・十二指腸潰瘍・・胃の炎症、十二指腸に潰瘍ができあいた穴から腸液が腹部に漏れ出す病気です。
  • 胃拡張・胃捻転・・胃が大量のガスによって拡張し、捻転を起こします。場合によっては胃の捻転により血管を圧迫してしまうこともあります。
  • 幽門狭窄症・・胃と小腸をつなぐ接合部を『幽門』と呼びます。幽門狭窄症都はその接合部が狭くなった病気のことを言います。残念ながら原因はいまだに不明です。
  • 膵炎・・すい臓に炎症が起こる病気。急性膵炎と慢性膵炎があります。
  • 腎機能不全・・腎臓に何らかの機能障害が起きること。腎臓が機能しないと毒素が体内にたまり嘔吐することもあります。
  • 肝機能不全・・肝臓に何らかの機能障害が起きること。肝臓で代謝されるはずの毒素が体内にたまり嘔吐することがあります。

危険な嘔吐のチェックポイント

以下のような所見が出た場合は直ちに動物病院に連れて行くことをおススメします。

  • 繰り返し何度も嘔吐する
  • 嘔吐物に血が混じっている
  • 嘔吐物に異物が混ざっている
  • 明らかな異臭のする嘔吐
  • 食べさせた物とは違う色の嘔吐

一日に何度も何度も、吐くのは大変危険です。さらに、一度吐いた後に水やご飯をべる度に吐く場合も明らかに異常があります。
そして嘔吐して吐き出された物はすぐに片付けるのではなく、血が混ざっていないか?異物が混ざっていないか?をしっかり確認してください。
血がついている部分が一部分の時は吐くときに胃や食道に傷がつき、たまたま血が混ざってしまった可能性もありますが、全体的に血がにじんでいる時は大変危険です。

その他にも異臭がする場合や、時には便の臭いがするなんてこともありますがこれもまた危険な嘔吐になりますのですぐに病院に連れて行きましょう。

動物病院に連れていく際も細かい詳細と嘔吐物を持っていくとより、正確な診断につながることもあります。
犬が嘔吐をした際に、様子を見るのか見ないのか悩んだ際は、自己判断をせずに、かかりつけの動物病院に相談することをおススメします。

私たちの目に見えないところで犬が病気におかされていたらとても怖いですね・・
しかし、飼い主がしっかり観察することで早期に発見できることもあります。

命を大切に責任を持って一緒に暮らしていきましょう!

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